投稿日:2018/11/25(Sun) 01:55 No.87

「そ、そっちは、む、無理!いけないっ!」


「ん?あぁ、そうですね。すいません、配慮至らず。」

僕を見ながら歯を見せる獣。

はっきりとわかる。女医は敵だ。
早く終わらさないと、いつまでも女医のターンだ。

ギラついた眼を戸の先の彼女へ向ける。

「で、テープは?どこ」

瞬きのスキすらない。エモノを狙うケモノ。

この時、同じケモノがもう一頭。
女医の手にある、裏返されたパンツへギラついた眼を向ける。
はじめて見る女子のパンツ。その裏面。あきらかな黄染み。

瞬きすら惜しい。


「クサナギさん。レイ君への配慮も足りてませんよ。バックごとこちらへ持ってきたらいかがですか」

「.....そうね。ごめんなさい、私ったら。レイ君、色々ごめんなさいね。」

「い、いえ」

(カジワラ!余計な事を!!...いやいや、ちがう ナイスフォロー、カジワラ!)

僕は二重人格か。脳内会議もせめぎあいもヒドクなってる気が


「でも、テープを回収できたらいいから。蘭様、教えてください。」

「えっと...く、靴の..なか、に...たぶん...」

(やっぱ.....隠していたのか?)

「靴の...中。あっ!もう、こんなに奥まで入れて。フフフ。あったあった」

自販機の下に落ちている 500円玉に 手が 届いた
街路樹に引っかかっている 風船に 手が 届いた

靴の中に隠している

「さあて、どうかな こっちが表ね」

秘部に貼っていたテープに

「あらあらあら.....あらっ!!」

手が

「中々の汚れ具合ですね。おしっこもウンチもよーく付いてる。」

届いた


引きずりだされた白いテープ。長さ20cm弱といった所。

両手で掲げ、嬉しさ噛みしめ眺めている。
財宝を発掘した浮かれたトレジャーハンターのおかげで僕もハントできた。

左手側テープに一直線の黄色。黄ばみ。
パンツでは染みた広がりを見せてくれた若干薄い黄色だったが、ここテープ上では広がりがない分、より一層、おしっこの跡として存在を感じさせてくれる。

右手側テープ。これは問題。大発見、世紀の。

隣りの教室から嫌という程、聞かされた『ウンチ』
遂に目にできた。

茶色。
穴のくい込みを想像させる、茶色の濃いスタンプ。固まっている、おそらく。
何度も擦れたり押したりがあったのであろう。
濃い茶色の点が、線へと変化した跡も見られる。


(こっ。こっ。これがウンスジ....ランさんの....)


クサイとイメージを植え付けられていたので、もっとべっとり付いていると思っていた。

あからさまに”それ”だとわかる濃い茶色は爆心地部分を除いて、何か所かあるが、擦れて薄く延ばされているのでそれ程....かな。

思っていたよりだが、女の子が、ランさんが付けていいのかと考えれば......

- YY-BOARD -