
砲 投稿日:2018/11/01(Thu) 22:10 No.71
「なるほど。気づいていたと。質問を続けます。この茶色の....見えますね。先ほど言われたヨゴレ。これは何ですか?」
(何て質問だ..いや尋問か...逃げれないな これは)
ハサミは完全に女医が持つ
羊は毛を刈られるのみ
「え え... え... っっ よ、よごれ....?」
(その答えじゃダメなんだ!わかるだろ....」
「臭ってみてください。嗅覚チェックです。ほら」
「やっやめっっ」
「いいから、ほら」
「うぅ」
「どう?臭うでしょ?どんな臭い?ねぇ」
まるでイジメのドラマだ。
検査という名のイジメだ。
相手の弱みを徹底的に殴り、自分の求めるリアクションを出させる。
(頼むよ....もう終わらせてくれ)
「や、やめろっ!ざっけんなっ!調子に乗るんじゃねぇぞ!」
ビクッっ!!!!!!!
背筋が伸びる
この感じ....体育館の彼女!
帰ってきた!
威風堂々が帰ってきた!
「大丈夫よ、カジワラ君。仕事に戻って。フフ。そんな顔しないの」
(なんて余裕 あんな威圧かまされたのに....)
「も、もう、検査は終わりだっ!わ、私の服は....服を返せ!!」
(なんて気迫 全裸でウンカス取られたのに....)
「裸ですごんでも、ねぇ。」
「率直に言えば今回のこのパンデミック。犯人はあなたじゃない。あなたが安易に敵の挑発に乗り、ナノマシンの感染源になった。」
「私たちも、そして学校もあなたのせいでここにいるの!まだ、わからないっ!?」
「一人で戦ってる気っ!?ここにいる皆!戦ってるの!」
「今のあなたと同じ、裸で、みじめで、性器の中も肛門も出され、それでも戦ってる!それでも戦いなのっ!あなただけ服を着て逃げる?」
「調子に乗るんじゃねぇぞ!!!小娘!!」
恐ろしい気迫
怒らせてはいけないのは女医の方だった..のか
壇上の優しい語り掛けが懐かしい
この気迫返し
彼女はどう返すんだろう
「ク、クサナギ...さん、落ち着いて..」
お前じゃない、カジワラ
この気迫返し
彼女はどう返すんだろう
「......」
出た、無言返し
「....私たち医療班は国からの依頼でここにいます。」
「国。つまり権力者から。この騒ぎを鎮める為なら手段を選ぶな、と言われてね」
「...私の命令に従ってもらいます。指示ではない、命令です。」
「そして、権力者以外の誰の指図も受けません。それが例え.....」
「北根井戦線 総長 榊 蘭」
「あなただとしても」