
砲 投稿日:2018/11/01(Thu) 18:56 No.69
「これの説明をしてませんでしたね。これはスカトールと言いまして、肛門に貼付け、便の付着具合で異常の有無を調べるシートです。まぁ大体わかってましたよねぇ。どうぞ、確認を」
「えっ..うあっ!」
(ひっ 見せられて..るの!?汚れ...)
「どうですか? キレイに取れてますよね」
「う......いや....あの....」
「わかりませんか?よく見てください。この茶色が全てあなたの便です。結構、付いてるでしょ」
(自分のうんちを......見てるんだぁ...)
トイレで排泄した自分の汚物など見たくもない。
他人の物ともなると、臭いすら嫌だ。
可愛いクラスの女子といえど、想像もしたくないし、できない、考えたこともない。
なのにどうした僕?
排泄した物ではない。始末の失敗した物。言わば拭き残し。
ウンカス残し。
男子女子関係なく不名誉。本当の汚名。
友達同士でも、親でも知られてはいけない。知ってはいけない。
アンタッチャブル。
今、知った。それを
会ったばかりのあの子
スリーサイズはおろか、パンツの色も知る由もないあの子
だけど、お尻の穴にうんちを付けているのは知っている
バスの中でも、体育館でも、裸にされた時も
肛門にうんこを付けていた この事実
なぜ なぜ なぜ
なぜかはわからない
今、彼女のウンカスに心が奪われている
汚いものだ、勿論。美人から出たとはいえ、うんこなんだから。
ましてや、肛門に付きっぱなし。汚さのイメージに拍車。
な の に
愛おしい 今 彼女が ウンカスが
恋? なのか
レイの性癖が開花した瞬間だった。
「い、いやっ 近づけないでぇ...」
「じゃあ、科学班に確認してもらって大丈夫ですよね。ハイ、カジワラ君。」
「だ、ダメっ!!!嫌だ!」
「付いてると認めるんですね?」
「..........」
(カジワラに見せるくらいなら僕に見して!)
戸を少し開けるか迷う自分が現れ始めた。
「......カジワラ君。忙しんでしょ。作業に戻って頂戴。ありがとう」
意外や意外。予期せぬ風。
「.....じゃあ....お願いしますね。」
男は引き際が肝心、てこういうのかなぁ
カジワラは引いた。所定位置まで。
「少し小声で話しますね。」
ドキドキする。
たぶん大切なお知らせ。男子無き、二人の空間。密な会話だろう、これから。
辛うじてですが聞こえてます 僕に。
「恥ずかしがらないでください。もし、検査中に正しい言動が取れない場合、私達は追及しなくてはなりません。」
「このスカトールに付着した便が見えない、確認できないとなると、視覚、脳まで調べる可能性がでてきます。今以上の精密検査になります」
「最初に説明しましたがこの検査記録が漏れる事は絶対ありません。そしてこの、スカトール。私の質問に正直に答えていただいたら、あそこのカジワラは勿論、他の科学班、医療班、誰の目にも触れさせません。約束します。」
「.......」
「何度も聞きたくないと思いますが、時間がありません。情報が今、必要なんです。皆を守りましょう。お願いします。」
「.....」
「それでは改めて、質問します。お尻の穴にうんちが付いてたのは気づいてましたか?」