
砲 投稿日:2018/10/27(Sat) 11:36 No.64
血圧の急激の上下のせいで、視界に暗みがかかる。暗雲が見える。
教室の気圧が一層重く、雲を大きくする。
雨が降るな。
予兆、予感。
通り雨じゃなそうだ。
「えっ.....?べ..ん?なに?な...に?」
混沌を極めた。
彼女も僕も、今が頂点であってほしい。これ以上は、耐えられない。
なのに....なのに
どうして僕は戸から体が離せないんだ。
耳から聞こえるすべてに操作されている状況にあらがえず、情けなく。
溺れているのに、息が吸いたいのに、どうして潜ろうとするのか。
もっと奥へ、もっと深みへ。
そこに何がある。 何かがあるんだ。
「お尻の穴にうんちがついていますが、お気づきになられてます?」
実にわかりやすい質問。
これが僕が求めいた、深みの何かなのか。
「つっ!ついてない!そ、そ、そんな...ついてない!」
「しかし....これは、うん
「あぁっ!!ちがう!!ちがうちがう!!」
「姿勢を崩さないでください。隠さないようお願いします。何度も何度も言いますが、こ.れ.は検査です。早くお尻を見せてください。隣でずっと待っている生徒がいるんです。これ以上長引かせるようでしたら一緒に受けてもらいますよ。」
(一緒に....えっ!!僕が一緒...えっ!)
「随分と待たせちゃってごめんね。さぁレイ君いらっしゃい。」
僕と彼女の関係を作っていた戸が今、開いた。