投稿日:2018/10/26(Fri) 18:13 No.61

「あっ!」
戸はもはや意味をなさない。聴覚に関しては。
こんな一文字でも心臓が跳ねる。

「!!なんですか、びっくりするなぁ」
カジワラも跳ねたようだ。

「スポイド....忘れてた。」

「ああ。何事かと思いましたよ。....丁度いい姿勢じゃないですか。僕はデータ整理しますんでお願いします。」

(どんな姿勢でいるんだ???それにスポイド...)
恒例の疑問タイム。大抵は解決するこの密室劇。

「お休みの所失礼します。そのままで結構ですので、あっ立たなくて結構ですよ。すぐ終わらせますので。動かないでくださいね。よいしょ」

「あぁぁぁぁ」

チュー ズッズッズズッ....

よいしょと同時にファーストフードのドリンクをストローで吸うような音。すぐに吸いきったズズズの音。
人間からこんな音が発せれるなんて考えれないし、聞いた耳が信じれられない。


彼女の蚊のような鳴き声がこの音の出処だと教えてくれる。

「あー。随分床に垂れてしまってますね。採取は終わったのですぐにお拭きしますね。」

(垂れる.....汗、お、おしっこ!?!?)
床にできた水溜りを想像する。
もちろん不正解だが。

「...いい...じ、自分で拭く。それともう服....」

「えっ?」

「も、もう十分だろ!もういい....データは足りる、だろ、これで....服を来たい 服を返して」

(ふ、服は僕の後ろにあります!)
在りかを心で教える。しかしテレパシーで伝わったとしても裸を僕に晒さなければならないのだ。なんたって僕の後ろにあるんだから。

「....服は滅菌がまだ終わっておりません。滅菌処理はまず、体育館の生徒達が終わってからです。時間がかかります。それに検査項目はまだ半分も消化できておりません。引き続きお願いします」

「.....他の科学班には伝えた、が、昨日はヌギ学、との戦闘、が続いて休めて....いないんだ。....少し休みたい.....」

- YY-BOARD -