
砲 投稿日:2018/10/19(Fri) 19:23 No.57
「落ち着いてください。臭いと言っているわけではありません。正常とは異なる、この臭いは何らかの印です。原因を解明するのが我々の仕事です。」
(最もらしいけど、臭いって事だよな...)
「もっとよく調べます。広げますね。ライトを」
くちゃ
「あっあっ」
弱々しい喘ぎ。
「....恥垢がたくさん付着していますね。昨夜、お風呂には?」
(ちこう?汚れって事だよな....えっ)
「...入っ...た」
(何て消え入りそうな声だ...そりゃ沈むよな。汚れてるって指摘されるって...)
「本当ですか?いつもこんなに、ためているんですか?」
「いつもは違う!.....いつもは.....今日は..たまたま..」
取り調べを受けている容疑者のよう。ただ性器が汚れてるだけで。
ああ、必死の彼女が愛おしい。
「やはり、ナノマシンの影響だ!もっと詳しく調べないと」
(活き活きに言うな、こいつは。彼女の気持ちを考えろよ)
「他の女子のデータがやはり必要だな。下からのデータ報告なんか待ってられない 何人か連れてきて、一緒に検査しよう」
(な、なんて事だ はだかが増える...誰が... 誰の...)
普段の思考とはだいぶズレが生じてきた。
「い、いやだ....一緒はいやだ..」
どれだけ嫌か痛いほど伝わる。
同じ女子、同級生でも、この "状態" の時は辛さが増すだけ。
「でもこの臭いはやはり異常です。一刻も早く調べなければ!」
「一階に行ってくるわ 3人程で
「....ない...」
「えっ」二人+僕
「入って..ない...お風呂..」
「なぜそんな嘘を?」 (なぜそんな嘘を?)
「カジワラ君!野暮な事聞かない。..ありがとうございます。本当の事を話していただいて。」
(すいません 野暮な男だよ、僕は.....)
「......」
「....でも異常ないとは決めつけれません。採取しましょう。今は何よりデータが必要です。」
「ok。シャーレに掻き出して行くわね。色々、刺激があると思いますができるだけ動かないようお願いします。」
「はぁぁぁぁぁ..ぁぁ」
完全に怯えている。体育館の彼女なのか、わからなくなってくる。