
砲 投稿日:2018/10/13(Sat) 00:21 No.36
「裸になれってこと!!」「そんなの無理よ!こんな所でなんて...」
「お家に帰らせて!拉致よ!監禁よ!警察に訴えてやる!」
阿鼻叫喚。
しかし至極当然の反応。いきなり連れてこられ、裸になれ。年頃の女の子が。脱げるわけがない。
男の僕だって無理だからね。
「皆さんお静かに。えー。順を追って話したいですが時間がありません。要点だけ伝えます。このままでは皆死にます。」
えっ
なんて言ったの?周りがうるさくて聞こえなかった。
えっ
死ぬ?
まさか
「皆さんの体に致死性のウイルスが入り込んでいる可能性がある為、人里離れたここに隔離させていただいております。これは国家レベルの危機です。どうか....」
いい終わらないうちに風船が弾ける。
「きゃーーーーーー!!」「死にたくない!!助けて!!死にたくないよ!!」
暴れふためく女子たち。あるものは泣き叫び、あるものは科学班に詰め寄り、あるものは外を目指し強行突破する。
現実なのか?なんて夢だ。怖いよ。死にたくない。なんでこんな目に
涙が溢れてくる。女子の前で泣くなんてカッコ悪いけど抑えきれないよ。
「静かにしろっっっ!!本当に死にてえのかっ!!」
壇上の女医の言葉すらもう耳に入らない中
脳を心を揺さぶる叫びが聞こえた。