
砲 投稿日:2018/10/12(Fri) 19:32 No.33
前置きが長くなったけど、これが蘭さんの現在進行形の伝説。
僕はこの間まで知らなかったんだけどね。
今までのは聞いた話。
前の席のケンちゃんに。ケンちゃんはこういう話好きなんだ。
誰が強いとか誰がヤバいとか。
信じられないよね。違う学校と喧嘩じゃなくて戦争してるなんて。
僕は争いごとが苦手だし怖いし、見た事もない。
その榊蘭って人も見たこともない。
同じ学校で同じ学年みたいなんだけど....
強くて頼りがいがあって、おまけに美少女。
やっぱ妄想話だよなぁ、ケンちゃんの。って思ってた。
あっ
僕の名前はレイ。安達ヶ原学園中等部2年生。
ヌギスタ学園でいう所のC級男子かな。
ほんと普通なんですよ。自分で言うのもなんですが。
毎日が平和で平和で。
あくびが止まりません....でした。
あの日まで。
「生徒の皆さん、落ち着いて聞いてください。この学園に正体不明のウイルスがばら撒かれたとの情報です。どのような症状を発症するかも不明です。落ち着いてください。これから汚染されていない林間学校に避難します。皆さんはこの科学班の方々の指示に従ってください。」
にわかに信じがたい話。
ウイルス。感染したらどうなる?誰がばら撒いた?その前に本当なのか?流行りの狂言ではないのか?
が、事実
校庭にはバスが何十台も用意されていた。
白い防護服を着た人達に割ふられ、男子、女子分かれてバスに乗った。
はずだった。
なぜ僕は女子のバスに乗っているんだ。